寒さが身に染みる師走。慌ただしい年末年始も、ほっとひと息温まるお茶の時間を楽しみませんか。
「お気に入りのコーヒー豆を挽いて香りを楽しみながら目覚める朝」
「ベイクドチーズケーキを焼いた休日のお昼にはミルクティにシナモンをそえて」
「気持ちを穏やかにしてくれるレモングラスがたっぷりとはいっているハーブティーで心落ち着く夜」
美しい道具や大好きな作家のうつわを使うと、茶葉選びもこだわりたくなり、慌ただしい日々の中で理成にしてしまう「丁寧な暮らし」を思い起こさせてくれます。
そんなお茶の時間に今回ご紹介するのは、陶磁器作家の岩﨑晴彦さんのマグです。土と釉薬とフォルムのバランスが一体となり、素朴で落ち着きがありながらも美しい佇まい。そっと手で包みたくなるような、一つひとつが少しずつ違い手仕事のぬくもりを感じます。
大きなサイズが多い洋食器のマグに比べ、冷めないうちに飲みきれるくらいのすこし小さなサイズです。こっくりと深みとニュアンスのある色合いが魅力でホワイト、ブラック、グレー、ブラウン、イエローと取り揃えました。
友人を招いてのお茶の時間で、何色かを組み合わせてお使いいただくと楽しい時間になること間違いありません。家族で使うときには、各自のお気に入りの色を決めるのも良さそうです。
Buyer's recommendation
「美しいフォルムのなかに手のぬくもりあふれる岩﨑さんの器。オリジナルの配合をした白い化粧土や釉薬から生まれる表情には、通底する静謐さがあります。信楽から取り寄せている土をご自身で配合し、魅力を存分に引き出す土を使っているそうです。落ち着いた風合いの中にも素朴さを感じさせてくれる、使うほどに愛らしくなる小さな大切なマグ。ほっと気持ちも温かくなります。」
石川県の美しい海沿いの町、内灘を拠点に作陶されている岩崎さん。写真は工房の屋根にて乾燥中(天日干し)の風景です。マグを手に取って、美しい景色を思い浮かべながら楽しむお茶の時間もまた良いものです。
陶磁器作家 岩﨑晴彦/Haruhiko Iwasaki
1969年 石川県生まれ
1991~94年 [財]金沢卯辰山工芸工房にて研修
1992年 クラフトコンペティション石川 出展
1993年 朝日現代クラフト展 入選
1997年 石川県内灘町にて独立