自他共に認める、無類の服好き

好きなアイテムをとことん集める田原さんのコレクター気質は、社内でも有名ですね。まずは、自慢のコレクションについて教えてください。

「スニーカーは中高生時代からずっと好きなアイテム。コンバースは気に入った色は複数買って、常にストックをキープしています。ニューバランスは、特に990番シリーズがお気に入りです。ファッションでも使えるし、スポーツでも使えて一度履くと手放せない履き心地が魅力です。80年代や90年代のファッションが好きなので、VANSも欠かせないブランド。絶妙なカラーリングがアクセントになる一足を集めています。
コロナ禍以前はフリーマーケットや古着屋さんで情報収集することが多かったのですが、最近ではSNSやWEBメディアも積極的にチェックしています。」

大好きなアイテムだというデニム、色落ちや加工が一つ一つ違っていて、同じものがないのが魅力。ワークアイテムからファッションアイテムへ進化を遂げた、リーバイスのサードは特に好きな一着。
Championのスウェットやバンダナもなくてはならないアイテム。バンダナは年代で柄が違うのも、コレクター心をくすぐるようだ。バンダナ柄のキャップなど個性的なものをさらっと取り入れるところにセンスが光る。

Championのスウェットやバンダナもなくてはならないアイテム。バンダナは年代で柄が違うのも、コレクター心をくすぐるようだ。バンダナ柄のキャップなど個性的なものをさらっと取り入れるところにセンスが光る。

自社ブランドでの物作りにもヒントが多いというミリタリーシリーズ。機能性や頑丈さが一番。バイクに乗るので、雨風に強くて防寒性が高いものがマスト。

オンラインならではの
視点を持つこと

たくさんのコレクションを紹介していただきありがとうございます。一つのアイテムをとことん突き詰めているのが伝わってきました。そんな服好きの田原さんは、オンラインビジネスの今後をどう考えていますか?

「洋服好きが集まって、それぞれが強みとするコンテンツ・アイテムカテゴリを再編集してブランドを作ったら楽しそう。オンラインストア上でのセレクトショップなどもいいかもしれません。取り扱い商品のバリエーションを増やすことで、サイトの面白みを提供できないかと考えています。
当社ブランドのアイデンティティーを優先することはもちろん大事ですが、オンラインでは視点を変えることも大切だと感じています。リアルショップではないからこそ、チャレンジできることがたくさんあるのではないかと。」

 

1勝3敗でも、
1勝が大きければいい

ファッション業界や、働く事への熱い想いが伝わってきます。田原さんにとって、ファッションに携わって働くこととは?

「ファッションは自己表現の一つだし一番楽しめることなので、一生関わっていくつもり。
自分自身が若い頃に、信頼できる上司に失敗をしてもまたチャンスを与えてもらったので今の自分があります。新しいことにチャレンジして全て成功させるのは難しいけど、極端な話、1勝3敗でも、1勝での成果が大きければいいのではないか?と感じています。今だからこそ、自分たちが考えて何かを変えていく必要があるはず。成長できる環境を後押しして、若い世代をもっと育てていきたいですね。あとは、ファッションの楽しさ以外で、どう社会貢献していくかも課題です。若い世代を中心に古着やリメイク、リユースなどサスティナブルの意識が高まっているので、二次流通まで自分たちでやったり、部署の垣根を越えた連携が必要なのではないかと思います。」

二児のお父さんでもある田原さん、プライベートではどんな過ごし方をされていますか?

「コロナ禍で子どもとの時間が大幅に増えたので、全力で子ども達と遊んでいます。子どもはあっという間に大きくなるので、今という時間がとても貴重。二人ともおもちゃのコレクション収集癖があるあたり、コレクション気質は似ているかもしれません。笑
また、高校時代から乗っているというバイクは、今が4台目。アメリカンやヨーロピアンのバイクも乗っていたけど、今は純正の日本製バイク。70年代の物なのでメンテナンスがかなり大変で、でも手がかかる分可愛い愛車です。子どもが大きくなったら、このバイクを譲るのが目標です。」

ファッションにも仕事にも熱い男が、
アバハウスをどう変えていくか。
今後の変革から目が離せない。